光抗菌プロでコーティングした箇所は、太陽光(紫外線)や室内の照明の光に反応して光触媒反応が起き、ウイルス、細菌、有害な化学物質などを分解します。三酸化タングステンのコーティング層では、付着した有害物質の 99.9%以上を水や二酸化炭素に分解・無力化します。
細菌と言えば、サルモネラ、ブドウ球菌などが引き起こす食中毒が毎年のように起こり、冬にはインフルエンザ、ノロウイルスなどの胃腸炎や肺炎を起こすウイルスが流行します。私たちの健康に大きな影響を与える細菌とウィルスは目に見えない点で共通していますが、実は細菌とウィルスは別ものです。
光抗菌プロは、抗菌・抗ウィルスの両方に効果がありますが、細菌とウイルスとの違いを示して、抗菌の仕組み、抗ウィルスのメカニズムについてご説明します。
細菌とは?
細菌は、肉眼で見ることができない非常に小さな単細胞生物です。大きさは、μm(マイクロメートル)単位です。(1/1000 mm)細菌は光学顕微鏡で見ることができます。細菌は栄養源があれば自らを複製して増えていくことができます。細菌には人の体に入って病気を起こすものもありますが、納豆菌など人の生活に必要なものもあります。
ウィルスとは?
ウイルスは、蛋白質(たんぱくしつ)の外殻、内部に遺伝子(DNA / RNA)を持つだけの単純物質です。大きさは細菌の50分の1程度でとても小さく、nm(ナノメートル)単位です。ウィルスは細胞を持たないので、栄養を摂取してエネルギーを生産するような生命活動は行えません。このため、生物とは考えられていません。ウィルスが増殖するためには細胞に入り込み、自らの DNA または RNA を注入して複製させ、増殖します。
例)コロナウィルスやインフルエンザウィルスは、直径約 0.1μm(100nm)
光抗菌プロの抗菌メカニズム
光触媒反応によって表面に発生したOHラジカルが接触してくる細菌の細胞から電子を奪い結合を分断します。分断された細胞はさらに酸化分解され、その死骸も最終的には二酸化炭素や水に分解されます。
光抗菌プロの抗ウィルスメカニズム
光触媒反応によって表面に発生したOHラジカルが接触してくるウィルスの最外殻にある成分(エンベロープ)を破壊し、細胞に取りつく能力を奪います。ノンエンベロープ型のウィルスではカプシドと呼ばれるタンパク質の殻がむき出しの状態になっており、たんぱく質が酸化されDNA/RNAも酸化されて不活化されます。光触媒による酸化分解は、分解対象を問わないので、ウイルスの種類にかかわらず 効果を発揮することが期待されています。またウイルスの突然変異(変異株)の影響も、ほとんど受けずに、無力化する効果があるものと考えられています。ウィルスは、残骸も酸化分解され最終的には二酸化炭素や水に分解されます。
これが、光抗菌プロでコーティングすると、抗菌・抗ウィルス効果を発揮する理由です。
坑ウィルスのメカニズムについて
その他抗菌のメカニズムと、抗菌のメカニズムについて、詳しい参考資料(PDF)
※利用した画像は酸化チタンを利用していた時代に作成されたものです。現在は室内の蛍光灯でも励起す三酸化タングステンを利用した特許取得済みのコーティング剤(特許第6539370号)に変更されています。